パートナーと円満な家計のやりくりをするために必要なお金のフロー&ストック体制について
こんにちは。今回は、お金のやりくりについてのお話です。
予め、この投稿のターゲットについて最初に触れておくと、
- 2人暮らし以上の単位で生活を行っている人
- 共働きをしている人
- 基本、お金のやりくりについては円満にしたい
- 世帯収入が超多いというわけではない
という方がターゲットになります。
逆にターゲットにならないのは、
- 収入源が1本に限定されている
- お金についてパートナーや家族にやましいことがある
- お金については基本自分が牛耳っていたい
- 世帯収入が超多くて、細かい管理は不要
という方になります。
共働きしています。そんなに裕福ではないですが、そんな中でも円満な家計のやりくりをしたい!
こんな気持ちをお持ちの方は決して少なくないと思います。
ポイントは、以下の6つと考えています。
- 世帯単位あたりの収入は合算し人に依存しない口座を作る(家族口座を作る)
- 個人としてのお小遣い口座(個人口座)を作り、家族口座から支給する
- 個人口座内のお金の動きはお互いに干渉しない
- クレジットカードは紐づく口座を明確に分ける
- お金の動き(特に家族口座)はお互いに見える化させる
- 将来を見据えて貯金額を決め、残った金額の中でお小遣い金額を決定させる
1つずつ触れていきたいと思います。
1. 世帯単位あたりの収入は合算し人に依存しない口座を作る
仮に家族口座と呼びます。いわば、メールで言うところのInboxのような役割かと思います。その世帯における収入を全て、1つの口座に集約させます。ピュアな心をお持ちでない方は、この時点でつまずく可能性があります。その方は残念ながらこの投稿のターゲットにならない方かと思います。家族口座に入ってくる金額を見ると、月々、年あたりの世帯収入が見える化されることになります。大事なことは、この世帯収入が見える化されている状態。現状をしっかりと理解できている状態になっているということであると思います。
2. 個人としてのお小遣い口座を作り、家族口座から支給する
お小遣い口座を仮に個人口座と呼びます。個人口座はその家族の人数分あると考えていいかと思います。家族ポリシーの中で●歳以下の子供には口座を持たせないなど決めている方はその家族ポリシーに従って口座を持てばいいと思います。
3. 個人口座内のお金の動きはお互いに干渉しない
やましいことをしない、とは言え、ちょっとくらいやましいことを許してほしいこともあると思います。男子だったらエロ本を買ったりとか、男子も女子も、これ買うって相手に行ったらなんでそんなもの買うの?!って言われそうだけどどうしても欲しいものがあったりとか。そんな場合の支出は基本的に個人口座内で完結していけばいいと思います。その範囲内で買ったものについては、お互いに干渉しないがベターです。相手がなんか変なものを買っていたとしても、「ふーん。(まぁ、個人口座から買う分には別にいいけど〜。)」程度に考えればいいんじゃないかなと思います。
4. クレジットカードは紐づく口座を明確に分ける
これは非常に大切なことかなと思っていまして、特に、家族口座に紐づくクレジットカードの扱いは重要です。基本的には、パートナーと利用の合意があった場合に発動すべきクレジットカードになります。このカードを使う判断基準としては、
- この買物は、個人に紐づくものではなく、家族みんなに影響する買い物か
になります。ちょっと高額気味な買い物だったり、食費などはこの家族口座に紐づくクレジットカードを使うことが多くなると思います。そうなると、この食べ物は個人に紐づく!だからあなたの個人口座に紐づくカードから!なんてケースが出てきますが、そんな細かいところはそれぞれの運用ポリシーしだいかなと思います。
5. お金の動き(特に家族口座)は互いに見える化させる
通帳やキャッシュカードというのは基本的に1口座につき1つ存在していると思いますが、実は、「代理人カード」というものを発行すると、1つの口座に対してお金を引き出すことができる人を増やすことができます。これで、お互いにお金を引き出すことができる状態を実現しつつ、お互いにお金の動きが見えるようになっている状態を作ることが大切です。見える化されていると、モニタリング効果が働くので、お金を引き出す動きは自ずと健全な動きを取るようになっていきます。これは今の時代となっては簡単で通帳で見るだけではなく、WEB上やアプリを使えばいついくら出金されているのか見える状態になります。
6. 将来を見据えて貯金額を決め、
残った金額の中でお小遣い金額を決定させる
貯金額と、お小遣い金額をどのように決定させるかという話です。基本的には、
- 現状の収入
- 将来発生しうる支出(この2人でorこの家族で何を実現させたいか)
の2点が定まることで貯金額が決定し、貯金額と月々の平均的な支出額を引いた世帯収入の中からお小遣いの原資が決定し、その比率について合意形成を図る流れになると思います。将来発生しうる支出については、精度の高いものだとフィナンシャルプランナーの力を借りる必要がありますが、簡単なものでよければ、エクセルに自分とパートナーの年齢を縦に並べて、死ぬくらいまでの年齢を右側に1つずつ増やしていきます。子供を作るのであれば人数分生まれるタイミングの年に0歳として記入をしていきます。そうすれば、自分やパートナーが何歳の時に子供が何歳になるかが見える化され、その時々の支出が想像しやすくなったり、それによって、このタイミングでこれをやりたい!というイメージが湧きやすくなります。そしたらその時点その時点でどれくらい稼いでいて、その時点その時点でいくら支出がかかるかが見えるようになるので、将来発生しうる支出が見えやすくなります。
具体的なイメージはこちらで確認してみてください。
お小遣いを増やしたい場合は、次の選択肢に絞られてきます。
- 世帯収入を増やす(今の職場内なら評価を上げるor転職or起業(収入が下がる可能性の方が高いけど、当たればお小遣いはとんでもない金額になるかもしれない。))
- 将来実現させたいことを諦める
- 現状かかっている支出の削減プランを練って実行する
一番取り組みやすいのは3かなと思います。出来る限りしたくないのは2ですね。
とまぁ、こんな具合でやっていけばいいかなと思います。社会主義的な感じですね。
もちろん、「私が稼いだお金なんだから私が使い方を決めてええやないかっ」という資本主義的な考えもあるかもしれませんが、大事なのは、お互いに合意が取れているかどうか、です。ご検討ください。